橋梁診断

橋梁診断とは?道路橋の安全を守るために

道路橋は、通勤・通学、地域の暮らし、物流を支える重要なインフラです。しかし、老朽化した橋を放置すると、重大な事故や交通障害につながる可能性があります。日本には約73万の道路橋があり、その多くは高度経済成長期に整備されたものです。2024年現在、建設後50年以上経過する道路橋は約42%であり、2030年には、この割合が54%になると見込まれています。そこで、国土交通省が推進するメンテナンスサイクルを確実に循環させ、適切に管理することで、道路橋の安全を確保していきます。

なぜ橋梁診断が必要なのか?

橋梁診断は、橋の状態を正しく把握し性能を評価するものです。適切な維持管理や計画的な補修の第一歩です。

診断では、橋の状態を現地で確認し、『確認された損傷の原因は何なのか』『現在の耐荷性能はどうか』『次回の診断までにどう進行するのか』を見立て、道路管理者が判断するための情報を記録・整理します。

人間の健康診断と同じように、触診や必要に応じてさまざまな検査を行います。

橋梁診断を実施することで、未来の安全につなげる――それが私たちの役割です。

現場で“何を診る”のか

橋を『正しく診る』――それが、私たちが専門とするところです。

橋には、ひびわれ、腐食、変形、亀裂など、たくさんの種類の損傷が現れます。その原因もさまざまで、疲労、塩害、アルカリ骨材反応(ASR)などがあります。診断では、損傷を見つけるだけでなく、「なぜ損傷が生じたのか」「これからどう進行するのか」ということを見立てることが重要です。様々な知識や経験を基に洞察力を働かせ、安全に関わるリスクを早期に捉える――そこに診断のプロフェッショナルとしての価値があります。

RC主桁のひびわれ
鋼製橋脚隅角部の亀裂
主桁端部の腐食
ローラー支承部の腐食
床版下面のひびわれ
杭基礎の露出